概要
WSL上のLinuxのバックアップとリストアの手順を残します。
前提
以下の通りVersion2で実施します。
C:\Windows\System32>wsl -l -v
NAME STATE VERSION
* Ubuntu Running 2
C:\Windows\System32>
手順
wsl上のLinuxのエクスポート
コマンド使用方法
wsl --export ${ディストリビューション名} ${exportするbackup fileのフルパス}
コマンド例
wsl --export Ubuntu C:\Users\asaka\Downloads\backup_20231024.tar
エクスポート確認
dir C:\Users\asaka\Downloads\
リストア
コマンド使用方法
wsl --import ${ディストリビューション名} ${インストール先パス} ${exportしたbackup fileのフルパス}
コマンド例
wsl --import Ubuntu-restore-test C:\Users\asaka\OneDrive\Documents\WSL-OS\Ubuntu C:\Users\asaka\Downloads\backup_20231024.tar
備考
- ${ディストリビューション名}が重複すると以下のメッセージが出るので一意の名前にする。
C:\Windows\System32>wsl --import Ubuntu C:\Users\asaka\OneDrive\Documents\WSL-OS\Ubuntu C:\Users\asaka\Downloads\wsl_no2_backup_20231024.tar
指定された名前のディストリビューションは既に存在します。
C:\Windows\System32>
importの確認
問題なくimport出来れば${インストール先パス}にDiskファイルが出来ている事とwsl -l
で${ディストリビューション名}が出来ている事を確認する。
C:\Windows\System32>wsl -l
Linux 用 Windows サブシステム ディストリビューション:
Ubuntu (既定)
Ubuntu-restore-test
C:\Windows\System32>
規定のディストリビューションの指定
リストアしたディストリビューションを既定に設定する。
コマンド使用方法
wsl --set-default ${ディストリビューション名}
コマンド例
wsl --set-default Ubuntu-restore-test
確認
C:\Windows\System32>wsl --list
Linux 用 Windows サブシステム ディストリビューション:
Ubuntu-restore-test (既定)
Ubuntu
C:\Windows\System32>
規定のユーザーをrootユーザーから変更する(rootユーザーのみ使うなら不要)
上記の手順でリストアしたディストリビューションは規定のユーザーがrootユーザーとなる。
既定のユーザーを一般ユーザーで運用するのであれば以下の対応が必要。
- ログイン(この時点ではrootユーザーで実行される)
wsl -d ${ディストリビューション名}
- sudoerの準備とユーザーの準備
apt update -y && apt install passwd sudo -y
myUsername=${ユーザー名}
adduser -G wheel $myUsername
echo -e "[user]\ndefault=$myUsername" >> /etc/wsl.conf
passwd $myUsername
- wslから抜ける
exit
コマンドで抜ける - wsl 落とす
コマンド使用方法
wsl --terminate ${ディストリビューション名}
コマンド例
wsl --terminate Ubuntu-restore-test
- wsl 立ち上げる
コマンド使用方法
wsl -d ${ディストリビューション名}
コマンド例
wsl -d Ubuntu-restore-test
参考
備考
本件の場合規定のディストリビューションの指定
を実行しただけでUbuntu-restore-test
の既定のユーザーでログインされることを確認したので不要の可能性もある。
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